赤穂緞通は決して安い買い物ではありません。
このお値段のものは敷くのが勿体ないとよく言われますが、敷いて使い続けると、育っていくように、味わいが出てきます。

個人的な話ですが、最近気づくと心落ち着きながら楽しく話せるのは70歳オーバーの方たちばかり。
同年代じゃないということに少し危機も感じるのですが、
その年代の方たちと話すと、ゆったりと受け入れる余裕があって、特に飾らないのに歳をとっても綺麗だし、カッコイイ。

それこそ人も赤穂緞通と同じように歳を経て味わいとして出てくるのかなと思います。
私は誕生日が来ることにかなりの抵抗を感じるお年頃なのですが、笑
年齢を重ねることも魅力の一つだなと少しづつ考え方が変わってきました。
まあ、普段の生活が出るのでしょうから、やっぱりそうなりたければ、過程が大切なのでしょうが・・・

赤穂緞通も新しい緞通から毎日使って、
数年後、
数十年後、
いやいや100年後、
お孫さんの世代まで使い続けて、その緞通から味わいと魅力を引き出してもらいたいなと思います。