こんにちは 東浜で研修中の奥です。
今回は、神戸ポートピアホテルで開催されている展示会で初披露の『蜀江』について書きます。
2023年の2月から制作を開始しました。
それまでは色紙大や、小窓緞通のサイズをしていたため、初めて一畳敷(よりは少し短いですが)に挑戦しました。
蜀江を始めた頃は、図面を見ることに慣れておらず、挟せ(色糸をたて糸に挟みこむ)間違えたり、その間違いを直すのに余計に時間がかかっていました。
赤穂緞通を始めて1年経過するのに、挟せるスピードも相変わらずで、作品も上達の兆しも全く見えず、こんな調子ではクビになるのではないかとヒヤヒヤして、足の裏に汗をかきながらやっていました。
※先生からクビになるようなことは一切言われていないのですが、自分自身でポンコツ具合を自覚していたので、ネガティブになっていました。
湿度や、たて糸のテンションで目の詰まりも変化するので、両端と中央のたて糸に5cmおきに印を付けて、緞通の左右左がないか確認し、よこ糸を足したり、加湿器を付けたり、たて糸のテンションを調整したりしていました。
※よーく目を凝らして見ると、緑色の点があり、5㎝おきの印です。
緞通は上下左右対称の柄が多く、歪みのないように注意が必要です。
地摘みで均一な長さかつ、滑らかな肌触りになるように糸の流れをピンセットを使って整え、切っているのですが、一向にきれいにならない…そうこうしているうちに切り過ぎてしまいます。
私の場合、25〜30段を挟せては摘む工程を繰り返していくのですが、きれいに仕上がったから、次のターンに行くと言うよりは、これ以上摘む糸の長さがないので、仕方ない…と言う感じでした。
次のターンこそは、前より長さを残して、きれいに…と思っているものの、著しい変化は見られないまま、2025年の5月初めに織り機から下ろしました。
※『敷伸し』(緞通を裏返して水をかけ整形し、天日干し)の様子です。
敷伸しの後、いざ自分の制作した蜀江を見ると、2年以上かけた割にお世辞にもきれいと言える出来栄えではなく、人に見てもらうには恥ずかしいです。
しかし、これが今の自分の実力であって、隠したところで上達するわけでもなく、客観的に自分を知るためにも展示できたことに意味があると思っています。
これから少しずつでも胸を張った作品ができるよう、緞通に取り組んでいきたいです。
神戸ポートピアホテル・ポートピアギャラリーでの展示は5/23、5/24 11時~18時、5/25(日)は11時~15時までとなっております。
お時間があれば、是非お越しください。
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東浜では昔から受け継がれてきた
技術や伝統、想いを大切に、
品質の良い赤穂緞通の製作を心掛けています。
今でも握りバサミ一本で作る工程は150年前と変わりません。
プロの染色家によって染められた最高級コーマのブランド糸を独自に調達し、新作の赤穂緞通を販売しております。
東浜で製作されている赤穂緞通は新柄を含めて、持ち主となる方の幸せを願った柄。
昔から織られてきた一畳サイズだけでなく、現代の暮らしに合ったサイズや、アートとして額に入ったものもご用意があります。
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「ギャラリー東浜」の一室をレッスンスタジオに、海外で活動していた講師が、マンツーマンでレッスンを行っています。トランペットは初めてという方、楽譜が読めない方も大歓迎です!希望があれば、英語でのレッスンも可能です。