赤穂緞通工房ギャラリー東浜

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東浜ブログ

2025.05.23

『蜀江』を初披露しています

こんにちは 東浜で研修中の奥です。

今回は、神戸ポートピアホテルで開催されている展示会で初披露の『蜀江』について書きます。

 

2023年の2月から制作を開始しました。

それまでは色紙大や、小窓緞通のサイズをしていたため、初めて一畳敷(よりは少し短いですが)に挑戦しました。

 

蜀江を始めた頃は、図面を見ることに慣れておらず、挟せ(色糸をたて糸に挟みこむ)間違えたり、その間違いを直すのに余計に時間がかかっていました。

 

赤穂緞通を始めて1年経過するのに、挟せるスピードも相変わらずで、作品も上達の兆しも全く見えず、こんな調子ではクビになるのではないかとヒヤヒヤして、足の裏に汗をかきながらやっていました。

先生からクビになるようなことは一切言われていないのですが、自分自身でポンコツ具合を自覚していたので、ネガティブになっていました。

 

湿度や、たて糸のテンションで目の詰まりも変化するので、両端と中央のたて糸に5cmおきに印を付けて、緞通の左右左がないか確認し、よこ糸を足したり、加湿器を付けたり、たて糸のテンションを調整したりしていました。

 

 

 

 

※よーく目を凝らして見ると、緑色の点があり、5㎝おきの印です。

 

緞通は上下左右対称の柄が多く、歪みのないように注意が必要です。

 

地摘みで均一な長さかつ、滑らかな肌触りになるように糸の流れをピンセットを使って整え、切っているのですが、一向にきれいにならないそうこうしているうちに切り過ぎてしまいます。

私の場合、2530段を挟せては摘む工程を繰り返していくのですが、きれいに仕上がったから、次のターンに行くと言うよりは、これ以上摘む糸の長さがないので、仕方ないと言う感じでした。

 

次のターンこそは、前より長さを残して、きれいにと思っているものの、著しい変化は見られないまま、2025年の5月初めに織り機から下ろしました。

 

 

 

 

※『敷伸し』(緞通を裏返して水をかけ整形し、天日干し)の様子です。

 

敷伸しの後、いざ自分の制作した蜀江を見ると、2年以上かけた割にお世辞にもきれいと言える出来栄えではなく、人に見てもらうには恥ずかしいです。

 

しかし、これが今の自分の実力であって、隠したところで上達するわけでもなく、客観的に自分を知るためにも展示できたことに意味があると思っています。

 

これから少しずつでも胸を張った作品ができるよう、緞通に取り組んでいきたいです。

 

神戸ポートピアホテル・ポートピアギャラリーでの展示は5/23、5/24 11時~18時、5/25(日)は11時~15時までとなっております。

お時間があれば、是非お越しください。

 

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トランペットスタジオ 5つの銅貨 THE FIVE PENNIES trumpet studio
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